2017年04月14日
シニアが人口の4人に1人以上となり、今後も人口減少と少子化の続く社会でその割合が3人に1人に近づいていくと見込まれています。しかも、平均寿命が世界でトップクラスまで伸びているので、サラリーマンでも定年後の人生が20年以上も余生が残っていることになります。
今後、国の膨大な財政赤字を考えるとシニア向け社会保障給付レベルが現状より悪化すると考えざるを得ないので、団塊世代の中には公的扶助頼みの生活を期待せず、自助努力して未来を切り開いていこうとする気概を持つ人も増えつつあります。
既に65歳を超えた団塊世代は自分たちが現状で770万人もいる世代なので、現在の後期高齢者並みの公的扶助を受けようと思っても無理だと気付いている世代ですから、独立志向が強い世代になっているといわれています。そこで、心身ともに健康を維持していけば定年を契機として青年時代や現役時代に希望してもできなかった活動や趣味、あるいは生涯学習を実行しようとするなら第二の人生を送るには十分に時間があります。体力と気力を充実させた前向きな生活を続けることで定年後の仕事と家庭から解放された時期があらゆることをトライするには最適だと言えるはずです。但し、唯一、費用のかかることをトライしようと考えていた人はあらかじめ現役時代から経済的な工面を考えて準備してきたかがポイントとなるはずです。こうした条件の揃ったシニアの中には単身か夫婦で気に入った国を選び、3か月程度のロングステイ生活を繰り返している人たちがいます。この場合は現状の住居を一時的に現地のコンドミニアム等へ移動させて趣味や活動を楽しんで帰国する程度ですから留学とっても短期入学程度です。一方で、最近の来日外国人旅行者の急増を見て語学を学んで彼らの国内滞在中のお役に立ちたいと考えて、国内の語学学校へ通い始めるシニアも増えています。更に、海外の異文化の中で現地の人達に溶け込んだ生活をしようと考えて、留学し、日常会話に支障なくなったら長期滞在して現地に骨を埋める意気込みのシニアも出始めています。元気な高齢者が積極的に人生を切り開こうとするこうした意気込みに着目して、その行動を支援する活動を事業化しているのは語学学校に限らず、旅行会社も少なくありません。シニアの場合、若い学生たちの留学と違って海外で勉強するついでに自分の趣味として料理やガーデニング等を習ってきたいと希望する欲張りな目標のしっかりしている点が特徴となっています。